一般社団法人 ユニオンブックス 「ほんのきもち」

エピソード - 障害の自覚と享受(Sさん)

調子がいい時は電話対応でもメール対応でも、あるいは簡単なプログラムコードも書けるSさん。  
一般社員を目指して頑張る気持ちはわかります。なので障害についてはクローズで応募することに。でも後日よく話を聞くと過去にも同様の経験をしているとのこと。

障害をクローズで入ってこられると、企業としては当然一般社員として規律や能力について厳しく教育・指導しますので、それが精神障害を持つ方にとってはトラウマのきっかけとなり、より心的病状を悪化させることにつながりかねません。

もしご本人が心から障害を受け入れて、福祉施設で出発していれば、経済的に安定した環境と理解のある周りのスタッフに見守られて、システムエンジニアとしてのチャレンジを余裕を持ってできたのではと思います。  誰も悪くは無いのですが、「自分の中で障害を受け入れる」「障害なんて大したこと無いんだ。
みんな多かれ少なかれ持っているんだ」という心構えができれば、きっと道は開けてくるのだと思います。